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2009年 01月 31日
吉田ルイ子さん 
吉田ルイ子さん。
1938年、北海道生まれの女性カメラマンです。
自分に正直に生きているルイ子さんのまっすぐで力強いメッセージには、
性別関係なくパワーを貰っています。
この不況の世の中を強く生きなければと思える言葉の数々。

「ハーレムの熱い日々」より一部抜粋
<前略>
惨めに傷つけられた愛車を前に、私たちは茫然と立ち尽くした。が、私にはどうしてか少しも怒りも悲しみの感情もなかった。
「クソッ!Shit!」
ロバートが突然叫んだ。私はその声にぎくりとした。日頃、こんな下品な言葉を口にした事がなかったからだ。
「Dirty Nigger!」
彼がそう続けたとき、私の背筋に冷たいものが走って、しばらく体が動かなくなってしまった。
わからない、わかんない、ワカンナインダ!南部の白人が、あるいは店を壊されたハーレムのユダヤ人のおやじから出た言葉なら驚かない。しかし、あの"ハーレムのリンカーン”と言われていた彼が、しかも私より物に対する所有欲のない彼が、たった車の一台をめちゃめちゃにされたからといって、人種闘争運動に参加している者にとってタブーであるニガーを口にするとは..........。
私は、壊れたガラスの破片や部品を拾いながら、涙がとめどなく出てくるのを押さえることができなかった。
車への感傷ではない。こわした黒人たちへの怒りでもない。人種差別問題に無知な私に、黒人を軽蔑したり、差別したりする言動をとってはいけないとあれほどいっていた理想主義者のロバートが自らそれを破ったことが悲しかったのだ。あれほど私は彼を信じていたのに・・・・・。」

「自分をさがして旅に生きてます」より一部抜粋

「進歩発達を求める心は自由でなければならない。しかし自由である事は孤独である。自由を求める心はひとに甘える事を拒否し、自分自身への甘えも排斥しなければならない。」

「自分の道は、自分でしか決められないのだ。誰も、ほかの人間の意志を束縛したり、強制することはできないのだ。」


ルイ子さんの尊敬している写真家にユージンスミスさんがいます。
ユージンスミスさんの言葉もルイ子さん同様、まっすぐで力強く
意志の強さが言葉から溢れ出ています。

「ハーレムの熱い日々」、「自分をさがして旅に生きてます」より一部抜粋

「 『 裁判より、運動より、私は私の写真を信じたい 』
ユージン・スミスさんは写真が撮れなくなった現在でも、はっきりと言いきる。」

「写真というものは、被写体を美しいと思わなければ、あるいは愛さなければ写すべきではない。少なくともそれが私のカメラモラルだ。みにくいと思うからびくびくして撮るのだろう。」

「これ程、頑固な意志と誠意をもった写真家(ユージン・スミス)が私は好きだ。被写体に、どっぷりつかって、じぶんもメッタメタになりながら、撮り続ける。私はこういう写真家になりたい。」



2極が共鳴し合う宇宙
君の創造力がシナリオ作る

6宇宙

by zz_steruss | 2009-01-31 18:12


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